厚生年金保険料の滞納事業所が過去最多 (2012年7月30日)
厚生労働省は、2011年度に厚生年金保険料を滞納した事業所数が16万2,735件(前年度比274件増)となり、過去最多となったと発表した。滞納事業者数は厚生年金に加入する全事業所の約1割に上る。同省は、今年度においても保険料を徴収する権限を国税庁に委任し、悪質滞納者からの徴収を強化するとしている。
企業年金 黒字企業も減額しやすく (2012年7月30日)
厚生労働省は、OBに対する企業年金減額の条件である「母体企業の経営悪化」を外し、黒字企業でも減額を申請できるようにする見直し案を公表した。厚生年金基金や大企業の確定給付企業年金に適用する。8月中に通知を改正し、早急に施行する考え。
厚労省 胆管がんの労災受理徹底を指示 (2012年7月23日)
印刷会社の元従業員らの胆管がん発症が相次いで発覚している問題で、厚生労働省は、遺族などから胆管がんの労災申請があった場合、時効を理由に受理を拒むことがないよう全国の労働局に指示した。同省は、専門家による調査を行う方針で、その結果にもとづいて時効の起算点を決める考え。
国保の医療費が会社員・公務員の2倍 (2012年7月23日)
2010年度における国民健康保険の1人あたりの医療費が、会社員や公務員健保の2倍になっていることが厚生労働省の調査でわかった。精神疾患で会社を辞めた人が国民健康保険に入り、医療費を押し上げたとみられる。同省は、入院初期の患者に対応する医師の数を増やし、早期退院につなげることで医療費を削減したい考え。
厚年基金の積立金が1.1兆円不足 (2012年7月23日)
厚生年金基金のうち約半数の286基金において、公的年金の一部を国から預かって運用する「代行部分」の不足額が、1兆1,100億円(2012年3月末時点)に上ったことが厚生労働省の調べでわかった。同省は、有識者会議でまとめた最終報告を踏まえ、改革案を9月にもまとめる方針。